Menu

院長/スタッフ日記

Home

PHIJ AAP2017ボストン研修1日目

2017/09/14

研修1日目である9月7日は創立130年を誇るタフツ大学にて研修を受けました。

まずタフツ大学の1学年200名を超える学生の教育環境を見学し、
充実した施設やそのシステムに感動し、
もし自分が歯学教育を受けるのならそのような環境で受けたいと思うような環境でした。

続いての講義はDr. Leopoldo Correaによる顎関節症に関する講義が行われました。
顎関節症の疫学的定義や分類、症状、そして治療法について動画を使い判り易く解説されました。
治療法の1つであるオーラルアプライアンス(ナイトガード)の製作法や上下顎での使い分け、
対顎に対するオーラルアプライアンスの接触点の付与の付け方などについて知識の整理に
とても役立ちました。

昼食時はタフツ大学の学生による
難症例の患者さんに対応した症例発表であるランチョンセミナーがあり、
順序だてられた治療計画と治療法に卒業後すぐに実践的な診療ができる状態にある学生をみて
同世代の日本学生と比較し、その教育の差に驚きました。

午後はタフツ大学補綴科の技工士であるYukio KudaraさんによるCAD/CAMを使った
現在の歯科技工について講義とラボの見学がありました。CAD/CAMの登場により
歯科技工が新たな局面を迎えるとともに、その限界と難症例によっては
やはり歯科技工士の個々の技術や経験が必要なことを解説されました。
現在の日本における歯科技工士不足に対して不安を感じたのは自分だけではないのではと思いました。

本日最後の講義は、Dr. Nadeem Karimbuxによるインプラント周囲炎に関する講義でした。
アメリカでのインプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎の発生率や患者数、
現在までのインプラント治療を受けた患者数や埋入されたインプラント体の本数を考えると
将来、自分たちがインプラント周囲炎の患者さんに遭遇する可能性の高さを認識し、
その診断やリスク、インプラントの生存率と成功率の違いについて理解し治療をすることが
重要であると述べられた。
すべての講義が理路整然と解説され、とても役立つ内容でした。

研修終了後はPHIJ懇親夕食会が行われ新しい出会いへの懇親を皆で深めていました。

ページの先頭へ