2012/11/3
前日にマクガイアー先生に言われた言葉をホテルで一晩中考えていました。
「明日歯を抜こうか?」本気なのかアメリカンジョークなのか
どちらにとればよいか一晩中悩んでいました。
意を決し、朝一番に
「自分は歯を抜きたい気持ちがあります。
もし研修プログラムや参加していただいている他の先生方のご迷惑にならなければ
ぜひお願いしたいです。急な申しだてですのでお断りして頂いても全然かまいません。」
と通訳の岩上さんについてきていただき伺ってみました。
「考えてみるよ。」とお答えいただき、
急な相談だから無理だなと心の中ではあきらめて講義に向かいました。
午前中はコーンビームCTの有用性について開業医のRick Heard先生の講義が始まりました。
コーンビームCTがあることで格段に診断能力やより正確な治療が行えること、
また放射線の被曝量を低減できることなどのメリットが説明され小休憩の時間になりました。
するとシャイアー先生が近づいてきて、
「昼休み前に型を取るから準備していてくれ。今日やるから。」と言われました。
あきらめていたので本当に驚きました。昼前に型を取り、残りの講義を受け午後となりました。
午後はマクガイアー先生によるガイデッドサージェリーの講義があり、
CTによるデータから3D画像を作りそこでインプラントの埋入計画をたて外科用ステントを製作し、
インプラント治療を行うことでより正確に行えることや症例写真がありより理解が深まりました。
そして無歯顎の患者さんへの6本のインプラントのガイデッドサージェリーのオペ見学が始まりました。
おおよそ手術が終わり、縫合の手技に入ったところで
シャイアー先生が「そろそろやるよ。」と声をかけてくださいました。
手術の内容は上顎左右犬歯の抜歯と
ソケットプリザベーションという内容でおよそ一時間にて終了しました。
術中の緊張はありましたが、痛みもなくスムーズに終わりました。
言葉にできないぐらい感謝でした。
最後にグループ課題の発表でまだ報告していなかったDグループの福田幹久先生と
Aグループの松野英幸先生によりレポートの報告があり、質疑応答を行い終了となりました。
この日はバスケットボールの公式戦がトヨタスタジアムであり観戦に行く先生方や、
マクガイアー先生のスタッフと食事会が企画され、
それに参加される先生方とそれぞれホテルを後にしました。