口の中を清潔に保つことが肺炎を防ぎます。
肺炎はがん、心臓病、脳卒中に次いで、死因の第4位を占め、特に高齢者でその率が急増します。口の中の衛生状態はその肺炎の発症とも深い関係があります。
食べ物を誤って気道に入れてしまい、歯周病の原因菌など口の中の細菌が肺や気管支に感染するケース(誤嚥性肺炎)は、寝たきりのお年寄りには特に多くみられますが、口の中が細菌の少ない状態に保たれていれば、そのリスクを減らすことができます。
そのためには、健康なときから口の中を清潔に保つケアを、習慣づけることが大切です。万一、寝たきりや体が不自由になった場合も、家族や歯科医師、歯科衛生士の協力でお口のケアを続けたいものです。
「歯周病と全身の関わり」より 発行 社団法人日本歯科医師会